2013年2月9日土曜日

LSEからオファーをいただきました!

まさかの結果です!
ケンブリッジに落ちてからほとんど期待していなかったのに、社会科学分野の名門校、LSE(ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス)からコンディショナル・オファーをいただきました。

では軽くLSEの紹介をしましょう。LSEは1895年にロンドンの中心部に創設され、以後16人のノーベル賞受賞者、32人の国家元首を輩出し、Newsweekは「これほど欧州で政治的エリートを輩出した大学はない」と評しており、世界トップクラスの大学の一つに数えられます。

何がすごいかと言うと、今現在世界中で研究されている、国際関係学、社会学、社会政策学などの分野を開拓して、名実共に社会科学の分野で世界を牽引する大学であるということです。

そしてなんと、2011年度のデータによると、僕が受験したInternational Relations(国際関係学)は46人の定員に対して1,310人が受験し、実に倍率28.5というすさまじい競争ぶりなのです。

その中で、特に成績がずば抜けている訳でもない僕が、こうしてオファーをいただいたのは本当に奇跡に近いと思います。

本当に、全ての応援してくださっている方々に改めて感謝したいと思います。

しかしながら、これは確定ではなく、6月の最終試験の結果にかかっているので、後もう半年、力を振り絞ってがんばります!

2013年2月4日月曜日

マグリットと僕

先週の土曜日に、久しぶりにリバプールを訪れました。

目的は僕のお気に入りの美術館、Tate Liverpool(リバプール現代美術館)の季節ごとに変わる常設展。今回は2013年になってからはじめていったので、大幅に展示内容が入れ替わっていて、アンディ・ウォーホルやアレクサンダー・カーネルなど、個性豊かな作品たちを楽しむことが出来ました。

たいてい僕がTateに行く時は、まず美術館内にあるカフェで遅いランチをとることで始まります。この前はチェダーチーズとトマトのサンドウィッチをいただきました。

そしてカフェでのんびりした後は、窓から見えるアルバートドックの港景を楽しみながら、たっぷり時間をかけて展示を見るのです。

さて本題に入ると、僕がこうして美術館、特に現代美術館を好きになったのには、ある一人の画家の作品が大きく影響しています。

彼の名はルネ・マグリット。ベルギー出身の前衛画家で、現実と非現実の狭間を生涯にわたってとらえ続けました。



僕が彼を知ったのは、まだ幼稚園の頃でした。その当時母が僕たち兄弟のために「おおきなポケット」という子供向け月刊誌をとってくれていたのですが、そのなかでマグリットの不思議な世界観を現実世界で再現してみようという特集があり、僕は大きな衝撃を受けました。

しばらく、それを忘れていたのですが、自分で美術に興味を持って、いろいろ調べるようになったとき、この不思議で、どこか少し懐かしい感じのする絵を描く人物がマグリットということを知ったのです。

これはあくまでも僕の主観ですが、マグリットの絵は僕が同じく小学生の頃好きだった、安房直子さんの童話に出てくる世界に共通するものを感じるのです。

両者に共通するのは、現実と非現実の共在、どこか懐かしさのある情景、そして見るもの、読むものをその世界にいざなう包容力なのです。

マグリットと僕。それは共鳴する感受性なのかも知れません。


2013年1月27日日曜日

とあるエッセイの話

時はだいぶ遡りますが、去年の5月頃に社会学で一つのエッセイを書きました。
そのエッセイは「イギリスにいる異なる民族グループが持つ教育格差の問題」という題で、ちょうどその頃やっていた、教育の社会学的考察というトピックに基づいたものでした。

当初は何も考えずにそのエッセイを書いていたのですが、予想に反し先生は提出したときに高く評価してくれました。

しかもなんと驚くことに、先生は僕の答案をすべてコピーし、隣のクラスも含めてほかの生徒たちに配りました。

僕は最初先生の行動が理解できませんでした。なぜなら今まで先生は生徒の答案を褒めることはあっても決してそれを全員に見せるというようなことはなかったからです。

そこでなぜそんなことをしたのか訊ねると、先生は"Your response to this essay is  the most outstanding one I have ever seen in my teaching career and that is why I wanted show all the other students what my desirable answer looks like" 「このエッセイでのあなたの解答はいままでの教師人生で見てきた解答の中でもずば抜けている。だからこそほかの生徒たちにも、私が求めている解答はどんなものか知ってほしかったの。」と言いました。

そしてなんとその後のASレベル(一年生)最後の試験で全く同じ問題が出たのです。確かに先生は今までもことごとく予想を的中させてきましたが、これほど見事なまでにあたったのは初めてでした。

そして試験が終わりA2レベル(二年生)の授業で、先生はこういいました。「あのときタイジュの解答を見ていなかったら、何人かの生徒のグレードは一つ以上違っていたでしょう。」と。

僕は決して慢心している訳でもなく、そのエッセイも多分留学生の視点で書いたからこそ、民族問題に深くクローズアップした解答がつけれたのだと思います。

ただ先生の長い教師キャリアの中でも一番と評価してもらったのは、本当に大きなはげましとなりました。彼女のクラスからは今までオックスフォードやケンブリッジに合格した生徒もいるし、先生自身も超名門校LSE出身で毎年"the best teacher"に選出されているすごい先生だからです。

何はともあれ、この出来事は僕を大きく前進させるきっかけになりました。それをきっかけに僕のエッセイのグレードはどんどんあがり、今ではAが当たり前にとれるまでになれました。

そう、ある意味このエッセイは僕にとって転機だったのかもしれません。この間先生はこう言っていました。「今年もあなたのエッセイを使わせてもらうわ。」と。



2013年1月24日木曜日

GCE/Januaryを終えて


ようやく試験が終わりました。
今回は本当に自分との闘いでした。

今までは、出来なくて当たり前だったところから、自分で出来ることの幅が増えたというのが今回の手応えでした。

専門書の精読、アカデミックライティングの訓練、解答の質の向上など自分で取り組むべき課題が多く見つかり、「時間内に書き終わる」というステップから「より洗練されたエッセイを目指す」という段階までようやくたどり着いた気がします。

結果は三月に帰ってきますが、それが果たして自分の望むものであるかは分かりません。

ただ、確かに言えることは、僕自身もそして先生方も、著しい進歩を実感しているということです。

留学生、特に言語的なハンディキャップがある人は、学業で現地の学生と同じかそれ以上の結果を出すのは大変厳しいです。

しかしながら、周りの先生や支えてくれている人たちは、必ず努力している人を評価してくれます。

実は今回の試験は、僕にとって大きな山でした。
ケンブリッジに落ちて失意のどん底に一時はいたので、自信を持って試験に臨めるか本当に不安だったのです。

でもそこである先生が言ってくれた言葉が、僕を救ってくれました。
"Look at Taiju, he is an international student whose mother tongue is not English but he understands my words better than any of you guys!"
「タイジュをみてごらんなさい。彼は英語が母語じゃない留学生なのに、誰よりも私の言葉を理解しているわ!』

たぶん彼女が暗に意味していたのは、熱意や、物事に取り組む姿勢が、物理的な障害を凌駕するということだったのでしょう。

何はともあれ、こうして無事試験を終わることが出来ました。時間内に書き終わり、そして見直しまで出来る時間的余裕ができたのは本当に大きな進歩だと思います。

今出来ないことも、明日には出来る、明日出来ないことも一年後には出来る。
一歩づつ前進していくしかありません。

2012年12月22日土曜日

ロンドンのクリスマス

去年に引き続き、クリスマス前にロンドンに遊びにいきました。
街中がきれいにデコレーションされていてすてきでした。
今回はなんと、トラファルガー広場でサンタの大群に遭遇しました。
彼らに聞いてみたところ、年末のチャリティーイベントの一環だったそうです。
それにしても、クリスマスはイギリスで一番忙しい時期です。
今日もレクサムで買い物に行ったのですが、メインストリートはいつもの2倍以上の人でにぎわっていました。











僕もクリスマスには友達とディナーに行く予定なので楽しみです。

2012年12月2日日曜日

今回の経験から学んだこと

遅くなりましたが予告した通り今後の展望と今回の受験の狙いを説明したいと思います。

まずイギリスの通常教育システムでは、日本で言う中等教育にあたるGCSE(2年間)での成績をもとに、まずそもそも大学進学を目指すのかどうか判断することになります。

したがって、イギリスの学期は9月始まりなので、高等教育にあたるGCE-A levelでは一年目のASでの試験結果+GCSEで大学の合否が決まることになります。

僕の場合、この願書審査における大きなウェイトをしめるGCSEを取得していなかったことと、GCSEを取得せずにいきなりA-levelを勉強するのはイギリス人でも難しいという要因から、当初は先生方に今年の出願を見送ることを提案されました。

しかしながらどっちにしろ2回(ASとA2)出願できるなら経験も含めてどんどん挑戦していった方がいいと思い、今回あえて出願することにしたのです。


よって今回の合否は僕にとってダメージを与えるものというというよりは、それぞれの志望校の難易度を量るメジャーだったということです。

今の時点で既に出願した5校のうち3校の結果が分かっていますが、最終的に重要なのは来年6月の最終試験の結果で、それ次第でAdjustment(予想上に成績が良かった場合の再出願システム)や今回出願した大学への正式合格、もしくは駄目だった大学も含めてのpost A level出願となるのです。

日本の教育システムとはだいぶ違うため説明が難しいですが、基本的にイギリスの大学受験に浪人はありません。一年目と二年目に大学出願するチャンスがあり、僕の場合は一回目の出願を済ませた形になります。

ちなみに前回ケンブリッジに落ちたと書きましたが、その出願要件であるAAAをとれる生徒はイギリス人でも3%です。ぼくは一年でAACを取ったので、二年目では負けないよう頑張ろうと思います。

以上長くなりましたが、大学受験の状況説明でした。

2012年11月19日月曜日

無題

今から重大なことをお伝えします。
まさかこんなにも早く分かってしまうとは…

単刀直入に言うとケンブリッジは駄目でした。
それはおそらく成績が十分でなかったことに原因があると思います
確かに毎年およそ4人の日本人がケンブリッジに合格していますが、その人たちは高校卒業してからさらにファウンデーションコースをとり、実質的に+2年近くをかけて準備しています。(もしくはインターナショナルスクールか)

冷静に分析しても渡英して1年で出した結果では足りないものがあまりにも多かったということです。
いずれにせよこの受験がいい経験となったのは間違い余りません。世界の頂点に君臨する大学は今となってはあまりにも遠く感じられます。

でも学校と先生方、そして先輩には本当に感謝したいと思います。先生方も本当は成績が足りないと分かっていたのに、無理に僕の熱意を買って、推薦書まで書いてくださいました。基町高校の先生方もわずかな希望にかけて忙しい中すばらしい推薦書を用意してくださいました。本当にありがとうございます。

今僕に出来ることは、二つあります。このままA-levelで頑張って現在アプライしている4つの大学(うち2校は合格確定)のどれかに進学するか、半年待って日本の大学を受験するか。一応いろんな結果を予想していたのですが、いざ直面してみると厳しいですね。

もはや悔しいとか、悲しいとかではなく感情がわき上がってきません。期待してくださった方々には本当に申し訳なく思います。しばらく考えさせてください。
でもなぜかあんまり失望していないので、大丈夫です。
また考えがはっきりしたら何か書こうと思います。